中央⻄⽇本遺伝性腫瘍コホート研究は医療圏に根ざした前向きコホート研究であり、2025年7月現在で51施設が参加しています(図1)。


図1 研究参加施設 2025年7月時点(倫理申請準備中の施設も含む)
研究グループでは遺伝性腫瘍の⽅とその家系を対象に、関連腫瘍発症率、⽣存率、マネジメントに関する評価、リスク低減⼿術によるQOL評価、およびゲノム疫学的解析等を⾏います。研究参加者に対しては、年1回の定期的な追跡調査で病気の有無や⾎液検査の結果などの臨床情報を確認し、⾎液や組織の⻑期保管が可能な「岡⼤バイオバンク」の設備やシステムを活⽤して保管し、将来的な研究・開発に役⽴てます。
このように、わが国での遺伝性腫瘍の基盤データを集積することで、臨床の現場での対応策を明らかにしていくことが可能になります。
また、遺伝性腫瘍症候群の家系に対して、きめ細かく⻑期間にわたって介⼊可能なシステムを構築することを⽬的に、症例検討会や最新のトピックスの情報交換の場(遺伝性腫瘍エキスパートパネル;図2)を設けています。この会議は、毎⽉第4⽔曜⽇にWeb開催しており、研究協⼒施設以外の医療者も参加可能です。

図2 遺伝性腫瘍エキスパートパネルの概要
研究協⼒施設を募集しています
中央⻄⽇本遺伝性腫瘍コホート研究や、遺伝性腫瘍エキスパートパネルの参加希望者は、以下の問い合わせ先までご連絡ください。
お問い合わせ先
岡⼭⼤学学術研究院医⻭薬学域 臨床遺伝⼦医療学
教授 平沢 晃
電話/岡⼭⼤学病院 臨床遺伝⼦診療科 086-223-7151(代表)
Mail/cgm@okayama-u.ac.jp(医局)