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2026/09/29
エストニア通信 Vol.1 ― University of Tartuでの短期留学
2026年8月より,当教室の二川摩周(研究助教)は,エストニアのUniversity of Tartu, Institute of Genomicsに,短期訪問研究員(short-term visiting researcher)として滞在しています。
今回は,滞在経過について,エストニア通信として本人から報告します。
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エストニアは,日本から約8,000 km離れた北ヨーロッパのバルト三国の一つです。滞在しているタルトゥはエストニア南部の大学都市で,歴史ある建物と緑が調和した美しい街並みが広がっています。
8月25日~26日には,エストニア国立博物館で開催されたGene Forum 2026(https://geneforum.ee/)に参加し,研究内容についてポスター発表を行いました。
今回の発表では,日本遺伝性腫瘍コホート(Japan Hereditary Tumor Cohort)のデータを用いた,神経線維腫症1型における叢状神経線維腫のリスクを推定する機械学習モデルについて報告しました。臨床情報とNF1の遺伝型を組み合わせた探索的解析を行い,今後の多施設での症例集積や外部検証に向けた課題についても発表しました。
現地では,タルトゥ大学およびエストニアバイオバンクの研究者とのミーティングや病院見学などを通じて,ゲノム情報を用いた疾患リスク評価やその結果を市民へ回付する方法を調査しています。また,日本との国際共同研究の可能性について議論し,研究テーマや解析方法について具体的な検討も行っています。
第85回日本癌学会学術総会のシンポジウム「遺伝性腫瘍症候群におけるがん発症メカニズム研究から診療実装へ」での発表のために一時帰国しましたが,10月からは再びタルトゥに戻り,残り約1か月間,研究交流や共同研究の準備をさらに進める予定です。
今回の滞在で得た経験や研究者とのつながりを,今後の研究やゲノム医療の発展につなげていきたいと考えています。
なお,本渡航は,以下の助成を受けて実施しています。
・公益財団法人ウエスコ学術振興財団「令和8年度学術研究費助成事業 海外渡航費助成」
・両備システムズ 医学研究留学基金「2025年度下半期海外派遣助成事業」
写真1:タルトゥ市庁舎前広場

写真2:Gene Forum 2026での研究発表

写真3:タルトゥ大学病院

写真4:エストニアバイオバンク
