遺伝性腫瘍
Hereditary tumors
がんと遺伝
遺伝性腫瘍を知る方法
遺伝性腫瘍の遺伝学的検査とは
遺伝子の特徴には、病気に関わる遺伝子の特徴と、個性を表現するなど病気と関係のない特徴があります。遺伝学的検査は、遺伝子に生まれつき病気に関わる特徴があるかどうかを採血などで調べる検査です。遺伝性腫瘍の場合、がんと関わる遺伝子の特徴があるかどうかを調べます。
遺伝学的検査でがんと関わる遺伝子の特徴が見つかった場合は、その結果に応じてサーベイランス(遺伝子の特性に応じてきめ細かく行う定期的な検査)を行い、早期発見・早期治療につなげることが可能となります。また、血縁者の健康管理につなげることができます。
当院でも、遺伝性腫瘍の遺伝カウンセリングや遺伝学的検査について相談することができます。
がんと遺伝について気になる方、家族歴が気になる方など、がんの発症の有無に関わらず、どなたでもご相談いただけます。また、当院の受診歴の有無も問いません。
遺伝カウンセリングの予約方法や費用は下記URLをご確認ください。
遺伝学的検査の種類
遺伝性腫瘍かどうかを知る遺伝学的検査には、大きく分けて「多遺伝子パネル検査(multi-gene panel testing: MGPT)」と「単一遺伝子検査」の2つがあります。
MGPTは、複数の遺伝性腫瘍に関わる数十から数百個の遺伝子を一度に調べることのできる検査です。
単一遺伝子検査は、本人や血縁者のがんの既往歴から予測される遺伝性腫瘍に関する遺伝子を調べることのできる検査です。
2つの遺伝学的検査の比較を表1に示しています。二つの検査の特徴を知り、どちらが自分にあっているか、遺伝カウンセリングの場で一緒に考えることができます。