遺伝性腫瘍
Hereditary tumors
リンチ症候群
岡山大学病院でのリンチ症候群に対する取り組み
リンチ症候群は遺伝性腫瘍の一つです。大腸がんや子宮体がん、卵巣がん、胃がん、腎盂尿管がんなどのがんになりやすいことが分かっています。岡山大学病院では、病院が一丸となってリンチ症候群の診療に取り組んでいます。消化管外科、消化器内科、産科婦人科や泌尿器科、病理診断科、臨床遺伝子診療科の医師・認定遺伝カウンセラーなど複数の診療科のスタッフが定期的にミーティングを行い、連携してリンチ症候群の診療に携わっています。
リンチ症候群と診断された方は、サーベイランス(遺伝子の特性に応じてきめ細かく行う定期的な検査)を実施することで、関連するがんの早期発見・早期治療に役立てることが可能な場合があります。(詳しくはリンチ症候群の対策をご参照ください。)
当院では、消化管外科や消化器内科、産科婦人科や泌尿器科などの関連する診療科にご紹介して、リスクに応じたサーベイランスが可能となっています。
臨床遺伝子診療科では、リンチ症候群の診断がつく前から、診断のための遺伝学的検査、診断後のサーベイランスに至るまで、サポートいたします。リンチ症候群の可能性が気になる方、血縁者がリンチ症候群と診断された方、すでにリンチ症候群と診断されている方など、お気軽にご相談ください。